チベット式

チベットの今、そして深層 by 長田幸康(www.tibet.to)

2019-01-01から1年間の記事一覧

【チベット紀行】1997年と2001年のカム地方タウ(小さな村編)

インスタにアップした写真に解説をつけていこうのコーナー、前回のカム地方タウ(お寺編)に続いて、今回は「村」だ。日本に住んでいるチベット人の(会ったこともない)親族を訪ねてタウに赴き、ニンツォ寺に行ってみたら、案の定、家を知っている坊さんに…

【本】中央チベット聖地完全ガイド『Jamyang Khyentsé Wangpo's Guide to Central Tibet』by Matthew Akester

前々から気になっていた本を入手。2016年に出版されて、たしか最初はデチェン・ペンパのブログ“High Peak Pure Earth”で目にしたんだと思う。どんな本かというと『Jamyang Khyentsé Wangpo's Guide to Central Tibet』(ジャムヤン・ケンツェ・ワンポの中央…

【チベット紀行】1997年と2001年のカム地方タウ(お寺編)

インスタにアップした写真に解説をつけるコーナー。ひきつづきカム。いよいよタウだ。漢語では四川省甘孜州道孚県。何が「いよいよ」かというと、濃い思い出が詰まった場所だからだ。ただし公の場では適当に薄めて話したり、場所をぼやかしたりしているのだ…

【チベット紀行】1997年のカム・ダルツェド(バター茶女子)

インスタにアップした写真に解説つけようのコーナー。今回は1枚だけ。場所はカム地方のダルツェド。漢語では四川省康定。カムの入り口となる都市で、成都から到着すると、ようやくチベットに帰ってきたという気分になれる。標高は2,500mくらいしかないので、…

【チベット紀行】1997年と2002〜2003年のカム・ラガン「草原」編

インスタにアップした写真に解説つけようのコーナー、前回のカム地方ラガン「お寺」編に続き、「草原」編だ。場所はラガンの町から見ると、前回紹介した佛学院の側。距離感はよく覚えてないのだが、町からすぐ歩いて行けるレベルだ。目印は、立派なマニ石の…

【チベット紀行】1997年と2002〜2003年のカム・ラガン「お寺」編

インスタにアップした写真に解説つけようのコーナー、なぜかアムドが続いていたが、大好きなカムに戻ってみよう。場所はカム地方ラガン。漢語では塔公。ダルツェド(康定)からダルドラ(峠)を越え、ゾンシャプ(新都橋)から川蔵公路の北路に入って最初の…

【チベット紀行】1992年と2018年のアムド・レゴン(ゴマルとセンゲション)

インスタにアップした写真に解説つけようのコーナー、ひきつづき。前回のロンウォ寺のある町からロンウォ川を下ると、西岸にニェントクとゴマル、東岸にセンゲションという村がある。それぞれの村に競い合うように寺やチョルテン(仏塔)が建っていて、たっ…

【チベット紀行】1992年と2018年のロンウォ寺(アムド・レゴン)

インスタにアップした写真に解説つけようのコーナー、ひきつづき。場所はアムド地方レゴン(レプコン)のロンウォ寺。漢語では同仁の隆務寺。青海省西寧から南へ200kmくらいだ。1992年当時はバスで5時間くらいかかったと思う。標高2,500mくらいしかない低地…

【チベット紀行】ていうか【香港】1987年チベットに行く途中とか。

インスタにアップした写真に解説つけようのコーナー番外編。香港スイーツといえば許留山(Hui Lau Shan)だ。糖朝は日本に進出してるけど、許留山は未上陸らしい。こちらは2017年、現地からアップした写真。 #now at #Huilaushan, Sheungwan, #Hongkong #now…

【チベット紀行】1987年のラサの空港の近く(懐)

インスタにアップした写真に解説をつけていこうのコーナー、引き続き。今回はこちら。 #Tibetan kids in Gongkar village near #Lhasa airport in 1987 (my firstvisit to Lhasa) なんと30年以上前…。場所はラサの空港のあるコンカル。とてもここに空港があ…

【チベット紀行】1992年と2018年のマトゥ(アムド)

インスタにアップした写真に解説をつけていこうのコーナーその3。まずはこちらの1992年の写真。 #Tibet #1992 autumn in #Amdo #Matoe (Ch: #Qhinghai #Maduo xian ) 場所はアムド地方のマトゥ。青海省の西寧から、前回紹介したジェクンドに向かう途中にあ…

【イベント】9/22「蔵前仁一が、長田幸康が、川田進が、語る! 旅行人・チベット・ラルンガル」

今年4月、大阪工大の川田進先生が『天空の聖域ラルンガル ――東チベット宗教都市への旅(フィールドワーク)』(集広舎)を出版されました。 tibet.hatenablog.jp これにともなって大阪ではすでに報告会が開催されましたが、いよいよ東京でも! そして、なん…

【チベット紀行】1992年と2018年のジェクンド(カム)

インスタにアップした写真にちょっとした解説をつけていこうのコーナー、その2。まずは1992年のこちらの写真。 Jyegu Monastery under reconstruction, Kham Jyegudo, Eastern #Tibet, 1992 autumn 街の名前はカム地方ジェクンド。漢語では玉樹。ジェクンド…

【映画】『プレミアム・ラッシュ』とチベット

まったくそういう予感もなしに映画とかを見ていて、思いがけずチベットネタをぶっこまれた時ほど感慨深いものはない。たとえば、『デンジャラス・ビューティー』でサンドラ・ブロックが急に「ダライ・ラマ、ダライ・ラマ、ダライ・ラマ」と口走った、みたい…

【チベット紀行】1992年と2017年のタクツァン・ラモ(アムド)

最近、週末ごとに、Instagramに昔のチベットの写真をupしている。だいぶ数がたまってきたので、せっかくだから、ちょっとずつ解説をつけていこうのコーナー。まずは、こちら。 Kirti monastery in #Amdo Taktsang Lhamo, Eastern #Tibet in 1992 町の名前は…

【本】『ツァンパで朝食を』(渡辺一枝=写真・文)/チベットのすべてがここにある。

チベットに30年以上通い続けている渡辺一枝さんの最新刊。これまでも『バター茶をどうぞ』『私と同じ黒い目のひと』など、写真がメインの著書は何冊かあったが、『ツァンパで朝食を』は約280ページもあり、ひときわ重い。30年の集大成とも言える紀行写真集だ…

【本】チベットとエストニア?/『ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけた つまらなくない未来』

「チベットとエストニア」なんて大仰なタイトルをつけてしまったが、チベットとエストニアは、普通に考えると何の関係もない。まったくないかといえば、ダライ・ラマ14世がエストニアを訪問し、首相や大統領と会談した程度の関係はある。ダライ・ラマ13世時…

【イベント】渡辺一枝さんのチベット写真展「ツァンパで朝食を」(5/24〜6/2)※ギャラリートークもあり☆

1987年からチベット通いを続ける作家・渡辺一枝さんの写真展「ツァンパで朝食を」が5/24(金曜)に始まりますよ! 例によって(?)1週間ちょっとしか開催されないので要注意。5/24と6/1にはギャラリートークも! ↓この写真展、ひさびさの新刊!『ツァンパで…

【本】『天空の聖域ラルンガルーー東チベット宗教都市への旅(フィールドワーク)』(川田進)

ついに発売された。これは紹介しないわけにはいかない。著者は2015年に圧巻の『東チベットの宗教空間』を発表した川田進教授(大阪工大)。ラルンガル・ゴンパだけでまるまる1冊、ほぼ20年にわたる(でいいのかな)フィールドワークの成果が詰まった新作だ。…

【雑記】I Love Tibet!サイトリニューアル中!(結論:Codaで手打ち)

長らく機能してないコンテンツがあり、作り変えなきゃと思っていたI Love Tibet!、徐々にリニューアルしています。 というか、残念ながら減築ですね、スリム化。ずいぶん消しました。 www.tibet.to たとえば、チベット関係ブログの更新情報を自動的に表示す…