インスタにアップした写真に解説つけようのコーナー、前回のカム地方ラガン「お寺」編に続き、「草原」編だ。場所はラガンの町から見ると、前回紹介した佛学院の側。距離感はよく覚えてないのだが、町からすぐ歩いて行けるレベルだ。目印は、立派なマニ石の塚。いきなり訪ねていったわけではなく、たしかバスの中だったか、宿の近くだったかで知り合った、このあたりの牧民出身の女の子に連れていってもらった。彼女はもっと大きな町の学校に行っていて、普段は寄宿舎暮らしだが、何かの用事で草原に帰ってきていた。何の用事だったかな。親に薬を届けるんだったかな。それは別の場所の話か。ただの夏休み? やばい、忘れてしまったことが多い。マニ塚はこんな感じ。
#Tibetan nomad family, Kham Lhagang, Eastern #Tibet in 1997
#Tibetan nomad kids near Kham Lhagang (Ch: Tagong, Sichuan), Eastern#Tibet in 1997
かわいすぎる。妙にちゃんと整列してしまった。これは1997年。チベット服と今ふうの服が混ざっている。ちょうどそんな時代だ。
で、いつもの流れで、ウチに来いということになる。ウチといってもテントだ。それがこの写真。遠くに家畜も見える。
At Lhagang grassland, Kham Lhagang, Eastern #Tibet in 1997
こうした場合、注意すべきは犬だ。テントの左のほうに控えている黒い塊が見えるだろうか。一見やる気なさそうに寝そべっているように見えるが、ある地点から近づくと、ムクッと起き上がり、ものすごい勢いで吠えはじめる。この時は、つながれていたと思う。子どもたちに連れて行ってもらったが、ヨソ者だとしっかり認識しているようで、テントの中に入っても吠え続けていた。これがテントの中。ご両親がいた。
#Tibetan nomad family near Kham Lhagang (Ch: Tagong, Sichuan), Eastern #Tibet in 1997
バター茶じゃなくて、カムでおなじみのブラックティーをいただいたと思う。周りには他にも2張か3張テントがあった。家族・親戚なのだろう。
彼らはここに定住しているわけではなく、季節によって移動している。2002年、2003年に見に行ったら、テントは1つもなかった。というわけで写真はない。季節も違ったので、行き違いだったのかもしれない。
1997年から20年以上たった。今でも牧民を続けているのだろうか。テント暮らしではなく、どこかの町に定住してしまったのかもしれない。