チベット式

チベットの今、そして深層 by 長田幸康(www.tibet.to)

【NETFLIX】「アジアに棲む危険生物72種」に「ヤク」が登場!

チベットの動物といえば、もちろんヤク!
こちらは2001年、西チベットにて。

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あまり危険という印象を持ったことがないが、NETFLIXオリジナル「アジアに棲む危険生物72種」に晴れてノミネートされている。タイトル通り、アジアの危険な生物72種を、なんと12回にもわたって紹介してくれるこの番組、内容は真面目なものの、ナレーションや吹き替えに相当クセがあるので、がんばって慣れてほしい。

ヤクが登場するのはシーズン1のエピソード10「大胆に、そして冷酷に」の回。

「危険生物として有名なラッセルクサリヘビ、モンガラカワハギ、マカク、ヤク、ヒョウモンダコ。戦いは互角だが、ラーテルも負けず劣らず危険度が高い。」

これがエピソード10の解説なのだが、ヤク以外、名前を聞いても絵が浮かばない。もちろんヘビやタコと実際に戦うわけでなく、どういう基準かよくわからないがランク付けされて、最終回で最強危険生物が発表される。それが何かはネタバレになるので書かないが、もちろんヤクはトップ10にも入っていない。

危険なヤクといえば野生のヤク(ドン)のことかと思いきや、この番組の中では、家畜のほうがむしろ危険と紹介されている。野生のヤクは人を避けるが、家畜は突然豹変して人を襲うからだ。たしかに角のある1トンの巨体が40kmで突進してくるのだから怖い。ずんぐりむっくりしているので騙されるが、実際、意外に俊敏なのだ。というか臆病なのかな。急に向きを変えて走り出したりする。

番組では大昔のモノクロフィルムから今のものまで、いろいろな勇ましいヤクの映像が紹介される。それだけ見ていると、なるほど、どう猛と言えないことはないかな。まあたまには機嫌の悪い時もあるよね。

解説要員として登場するNational Zoo and Aquariumのテンジン・プンツォク氏は(名前からしてたぶん)チベット人。オーストラリアの国立動物園のようだ。もう1人登場するのが、米モンタナ州で30年ヤクを育てているというローレンス・リチャード氏。いろんな人がいるものだ。

そして最後は…

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地球温暖化問題に落とし込まれて、なにやら悲しげなエンディングに…。このあと「そして遊牧民も同様です」と続いてさらに悲しくなったが、最後の最後で、ヤク飼育歴30年おじさんの「“ウシ界のベンツ”と私は呼んでいる」の言葉にほっこりさせてもらった☆

ので気になって調べてみた。モンタナ州のヤク牧場はこちら↓ Google Mapで上から見ると、なんだかヤクが点々と見える気がする!

www.yakzz.com