チベット式

チベットの今、そして深層 by 長田幸康(www.tibet.to)

【雑】チベットといえば太陽光発電(Jackeryソーラーパネル&ポータブル電源のテスト)

晴れの日が多く、陽射しが強く、障害物が何もないチベットでは、太陽光発電は古くからおなじみ。昔は(発電じゃないけど)日光を集光してヤカンのお湯を沸かす設備があったり(今でもあるかも)、ずいぶん前から、草原のテントでは昼間ソーラーパネルでバッテリーを充電して、照明用などに使っていた。今ではスマホの充電に欠かせない。もっとも、電気の引かれた道路沿いのテントに引っ越した牧民も多いだろうけど。

ひたすら平らで広い平原では、メガソーラーどころかギガソーラーも可能だろう。もしかしたらGoogle Earthで見られるかもしれない。

日本のように山林を切り開いて野立てメガソーラー林立、という風景はディストピア感満載だが、そんなエコだか何だかわからないソーラーパネルの最小バージョンがウチにもやってきたのでご報告。災害対策用にポータブルバッテリーを備えておこうというのが、そもそもの発端だが、買ったことのない商品なので、いきなり1500Wとかでかいのを買う勇気がなく、まずは240Wからスタートしてみる。正直240Wでは熱を使うようなことは何もできないので役に立たないのだが、とりあえずテストだ。

 
 
 
 
 
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メーカーはJackery。アメリカの会社で、ポータブルバッテリーでは有名らしい。もちろん中身は中国製だ。日本ではJVCケンウッドとも提携している。JVCバージョンも出ているが、購入したのはAmazonのセールで安くなっていたJackeryプロパーの「Jackery ポータブル電源 240」とポータブルソーラーパネル「Jackery SolarSaga 60」。合わせて3万円ちょっと。もともとキャンプやアウトドア用なので、軽くて持ち運びやすく、収納しやすい点も、狭小住宅に優しい。

Amazonのレビューには色々書いてあるが、数回充電・放電した範囲ではまったく問題なし。3Fのベランダに置いたり、物干し竿に吊るしたりして(ちゃんと吊るせる穴がついているのが優秀。吊るすためというよりロープで固定するためだろう)、できるだけ陽を当てるようにすると、4〜5時間で20%から80%くらいになる。逆に言うと、4〜5時間かけてその程度だ。なにせ午前中は陽が当たらず、夕方になると、新たに建った向いの家に阻まれるので日照時間が限られすぎ。途中で電柱や電線にも邪魔される。チベットがうらやましい。

前述のように240Wなので、スマホを充電したり、オンライン会議の時のMac Book Airに使ったり、デスクの照明に使ったりする程度しかできない。バックパッカー必携、湯沸かしコイルでも500Wは必要らしい。

購入前に比較して迷ったのは、安定のAnker。バッテリー系はほとんどAnkerを愛用しているので買いそうになったが、上部の取手が収納できず(たぶん)、上に物を置けなさそうだったので却下となった。スマホ充電するとき普通、上に置くと思う。

というわけで、天気に敏感になった今日このごろ。このまましばらくテスト運用してみよう。ちなみにソーラーパネルはもう1つ連結することもできるらしい。で、本気で災害に備えるなら、もうちょっと大型のバッテリーを買わないとね。